北京五輪陸上女子四百メートルリレー出場を逃し、次回ロンドン大会で1964年東京大会以来、48年ぶり五輪出場を目指す日本チームが今冬、初めて北海道ハイテクACのインドアスタジアム(恵庭市)で強化合宿を計画していることが28日、分かった。同施設を拠点とし、北京五輪女子百メートルで日本勢56年ぶり五輪代表となった福島千里(20)の活躍が引き金だ。
女子四百メートルリレーのチームJAPANが、北国のハイテク基地からロンドンを目指す。「日本陸連女子短距離部から要望があった。早ければ12月中に初めてリレーチーム合宿を実施できそう」と道ハイテクAC・中村宏之監督(63)。
日本陸連女子短距離部は、北京五輪の四百メートルリレー出場を目指し、昨年12月から候補選手を3チーム編成で強化。千葉の日本エアロビクスセンター、東京のナショナルトレーニングセンターなど、今春まで5回の強化合宿を行ってきた。
タイムランク上位16か国・地域に与えられる五輪代表権を目指したが、主力の北風沙織(道ハイテクAC)が故障リタイアしたこともあって、出場権を逃した。
今回の北京五輪では、男子四百メートルリレーで日本チームが、日本リレー史上初の銅メダルを獲得する快挙。「五輪を目指す場合、女子も技術とチームワークを生かせる四百メートルリレーが、短距離の最有望種目」(中村監督)という認識は、日本陸連女子短距離部とも一致した。
陸連が、福島、北風、寺田明日香らトップ選手を輩出する道ハイテクACのインドアスタジアムを使った冬トレに注目、今回の要望となった。今後は、スタジアムの隣接地に宿泊用ゲストハウスを着工する予定だ。
次期五輪リレーメンバーは福島、北風、寺田のハイテクトリオも有力候補。今後は来年の世界選手権(ドイツ)、4年後のロンドンに向け、インドアスタジアムを継続的に活用する計画だ。北京五輪女子百メートルで56年ぶり代表の福島を生んだ拠点が、“北のナショナルトレセン”として注目を集めそうだ。
◆インドアスタジアム 北海道ハイテクノロジー専門学校(恵庭市)が06年12月に総工費2億5000万円、備品を含めると約3億円をかけ完成。全長130メートルで最大6レーンの屋内競技トラック。跳躍用砂場、バスケットゴール、ウエートトレ室なども備え、冷暖房設備も完備している。
最近のコメント