社会人野球

今季限りの三菱ふそうが初戦で散る/都市対抗

都市対抗野球大会第3日は31日、東京ドームで1回戦3試合を行い、今季を最後に活動を休止する強豪、三菱ふそう川崎(川崎市)が1―3でJR九州(北九州市)に敗れ、初戦で姿を消した。

 富士重工(太田市)は6―1でTDK千曲川(佐久市)を退け、JFE東日本(千葉市)は3―0で伯和ビクトリーズ(東広島市)を下した。

 三菱ふそう川崎は相手の先発左腕、米藤を打ち崩せなかった。富士重工は投打に圧倒し、相手のTDK千曲川は大会記録を四つ更新する21三振を喫した。JFE東日本は先発の福井が完封した。

|

桑田氏9・23欽ちゃん軍と対戦

元パイレーツ桑田真澄氏(40)が28日、演出家のテリー伊藤氏が総監督を務める、のってけベイブルースの一員として、萩本欽一監督率いる茨城ゴールデンゴールズと対戦することを発表した。試合は9月23日に埼玉・越谷市民球場で行われる。日本の観客の前でプレーするのは、巨人2軍時代の06年9月以来。桑田氏はニッポン放送「テリーとたい平 のってけラジオ」に出演し「2年間(日本のファンに)見ていただけなかったので、最後に試合している姿を見せたい」と話した。試合では投げるだけでなく、野手としても出場するという。

 茨城ゴールデンゴールズ・萩本欽一監督 テリーさんがとんでもない人を連れてきたのでビックリ。早めに引っ込んでもらわないと勝てないよ。

 [2008年8月29日7時8分 紙面から]

|

七十七銀行・小町ドームで完全復帰へ

都市対抗野球(29日開幕、東京ドーム)に2年連続5度目出場となる七十七銀行(仙台市)の主将・小町啓志内野手(29=東北福祉大)が、本番に間に合った。今季は両足ふくらはぎの肉離れで戦線離脱。7月の2次予選東北大会も棒に振ったが、直前のオープン戦ではスタメン復帰。日本一を知る頼もしいリーダーが、ドームで躍動する。

 開幕まで1週間を切り緊張感が高まる中、小町の表情は明るかった。「8割以上の出来」とケガが快方に向かっているからだ。今季は何度も戦線離脱した。3月、左ふくらはぎを肉離れ。左足をかばうあまり、5月の1次予選前には右ふくらはぎも肉離れした。7月の2次予選東北大会は代打として控えたが、試合出場は1度もなかった。

 04年4強、06年はTDK(秋田・にかほ市)の補強で日本一を知る。村瀬公三監督(41)は「一番歯がゆい思いでいたはず」と語る。ケガの間は「仕事をしてても頭に入らなかったり、何も手につかなかったり」と小町。だが試合では、そんな気持ちを抑えて見守った。チームメートの一投一打の状況を、常に自分に置き換えた。ただ応援するだけでは終わらなかった。

 18日のTDK千曲川(長野)とのオープン戦にスタメン出場するまで回復した。打撃に問題はないが、守備は「まだ早い動きができず、思うように球に入れない」という。村瀬監督もスタメン出場を明言しない。だが「実績もあるし、打撃が素晴らしいですから」と、小町の力が必要なことを強調する。

 「できるプレーを心がける」と小町。今年のドームには強い意気込みを持って臨んでいる。7月20日、職場同僚の小緒里(さおり)さん(30)と婚姻届を提出したばかり。「うちの試合を『1試合でも多く見たい』と言うんですよ」。全5戦、グラウンドに立ち続ける姿を愛妻に見せる。

 [2008年8月27日11時23分 紙面から]

|

ホンダもサヨナラ 劇的ランニング本塁打

 【ホンダ6―5日本新薬】劇的なサヨナラランニング本塁打で、ホンダが06年以来の初戦突破を果たした。値千金の一振り、そして激走を見せたのは28歳の吉岡。「全力で走ったら、足がもつれてしまった。でも気持ちでヘッドスライディングした。最後にツキが来た」と試合後も興奮が収まらない様子だった。

 5―5の9回。先頭で2球目の内角スライダーを振り抜いた。打球は日本新薬の左翼手と中堅手の間に落ち、送球が乱れる間に一気に本塁に滑り込んだ。東京ドーム1勝を挙げた安藤監督は「都市対抗で勝つのは難しいと痛感した」と激闘を振り返った。

 一方で、今秋ドラフト候補の長野が7回にドーム初安打。「とにかく出塁を心掛けた。夢中でした」とこちらも笑顔。ネット裏で視察した巨人・山下スカウト部長は「勝負してもらえないだけ。力は絶対的なものがある」と高く評価していた。

 <日本新薬 終盤で失速>日本新薬は5点リードを守れず、昨年に続くサヨナラ負けで3年連続の初戦敗退となった。悲劇は9回の守り。7番・吉岡の左中間の飛球を、中堅・森川と左翼・政田が勢いよく追ったが、お見合いし、打球は2人の間を抜けてサヨナラランニング本塁打となった。森川は「僕が捕らなければいけない打球」と苦悩の表情。就任1年目の田村監督は「よくやってきたつもりだったけど、まだまだ浅かった」と悔しさを表した。

|

木村雄太 満塁ピンチK斬り!再出発の1勝

【JR東日本4―2日本生命】第79回都市対抗野球第2日は30日、東京ドームで1回戦3試合が行われた。第2試合では、昨年3月に西武裏金問題で謹慎処分を受けたJR東日本の補強・木村雄太投手(23=東京ガス)が2年ぶりに東京ドームのマウンドに立ち、都市対抗2勝目を挙げた。第1試合は鷺宮製作所が延長12回にもつれこむ激戦の末にサヨナラでTDKを下した。第3試合はホンダが日本新薬にサヨナラ勝ちした。 

 どん底まで落ちたサウスポーが帰ってきた。06年以来2年ぶりの東京ドームのマウンドで木村が復活の白星だ。「出された以上抑えるしかないと思った。勝利投手になれたのは素直にうれしい」と喜びをかみしめた。

 出番は1点をリードの7回1死一、三塁の緊迫した場面だった。味方の失策で同点とされ、四球でなおも2死満塁の大ピンチ。それでも最後は空振り三振に仕留め、こん身のガッツポーズを決めた。その裏に味方が逆転。最速139キロの直球とフォークを武器に2回を投げ、4三振を奪った。9回途中で降板したが、再登板に備えて中学生以来となる一塁守備についた。これには「まさか守備につくとは…ボール来るなって思った」と苦笑いを浮かべた。

 昨年3月にプロから栄養費を受け取っていたことで、1年間の謹慎と対外試合出場禁止処分を受けた。今年3月に処分が解けたが、謹慎期間中は毎日、自分が投げている試合の映像を見て「野球は1人ではできない」ことを痛感。マウンド上でも冷静に周囲を見渡せるようになった。「謹慎の1年は本当に良い時間を過ごせたと思う。やってきたことは間違ってなかった」と胸を張った。ネット裏で視察した巨人・山下スカウト部長も「制球や組み立てがうまくなった」と成長を認めた。

 補強選手として帰ってきた木村は言った。「このチームの一員として日本一になりたい」。自信を取り戻した左腕の勢いは、加速する。

 ◆木村 雄太(きむら・ゆうた)1985年(昭60)5月21日、秋田県生まれの23歳。小4から野球を始める。秋田経法大付では2年夏から背番号1をつけ、3年夏の県大会8強。04年に東京ガス入社。家族は父、兄、姉、妹、弟。1メートル89、80キロ。左投げ左打ち。

 <日本生命 38歳・土井が2発被弾>経験豊富な38歳のベテラン・土井は不用意な失点を悔やんだ。味方が同点に追いついた直後の7回。3年目の杉浦監督は「下位打線は抑えてくれると思った」と送り出したが、ソロ2発であっという間に勝ち越しを許した。JR東日本は昨年敗れた相手だっただけに「チームはリベンジの思いで死にもの狂いだった。情けなさでいっぱいです」とガックリ。地区代表決定戦に続いて大一番の先発を、投手コーチ兼任の土井に頼らざるを得ないチームの苦しさも出てしまった。

|

鷺宮製作所 狩野弾で12回サヨナラ

【鷺宮製作所5―4TDK】激闘にケリをつけたのは鷺宮製作所の社会人2年目の23歳だった。4―4で迎えた延長12回、先頭の9番・狩野が06年橋戸賞投手・野田の初球の内角直球を振り抜くと、ふわりと上がった打球は右翼フェンスの向こうに消えた。公式戦初アーチがサヨナラ弾。本塁上でもみくちゃにされたヒーローは歓喜の雄叫びを上げた。

 「やっちゃったと思った。ちょっと詰まったのでまさか入るとはという感じでした」

 東北福祉大では仙台六大学リーグで4年秋にベストナインを獲得。昨年鷺宮製作所に入社した。昨夏の都市対抗でチームは史上初の4強に進出したが、狩野は守備のみ2試合の出場にとどまった。だが、今季は走り込みが実り予選では11打数5安打4打点、打率・455と急成長。この日もチーム唯一の3安打をマークした。

 頼もしい若手に松元監督は「凄く良い仕事をしてくれた」と笑顔。TDKには昨年5月から公式戦3連敗中だっただけに、83歳の西見総監督も「同じ相手に4連敗はできないからね」と喜んだ。今年は創部50周年のメモリアルイヤー。勢いに乗って狙うは初の頂点だ。

 <TDK 06年の王者がまた…>06年の王者TDKが2年連続の初戦敗退。船木監督は「田口が2回までしかもたなかったのが敗因」と話した。先発した2年目右腕・田口が早々につかまり、2回途中で降板。打線は粘りを見せたが、最後は3番手の野田が力尽きた。野田は「本塁打だけは避けたかった。外の直球が真ん中に入ってしまった。申し訳ない」と肩を落とした。

|

鷺宮製作所・狩野がサヨナラ弾!…都市対抗野球

◆都市対抗野球大会第2日(30日・東京ドーム) 1回戦を行い、昨年準優勝のJR東日本(東京都)が4―2で日本生命(大阪市)を下し、鷺宮製作所(東京都)は5―4で一昨年覇者のTDK(にかほ市)に延長サヨナラ勝ちした。

 JR東日本は2―2の同点とされた直後の7回に2本塁打で2点を勝ち越し、逃げ切った。鷺宮製作所は、延長12回に狩野がサヨナラ本塁打を放った。

 第3試合は日本新薬(京都市)とホンダ(狭山市)が対戦。

|

東邦ガス66年ぶり勝利…都市対抗野球

◆第79回都市対抗野球大会(29日・東京ドーム) 開会式に引き続き1回戦1試合を行い、3年ぶりに出場の東邦ガス(名古屋市)が2―1で日立製作所(日立市)に競り勝ち、1942年の第16回大会1回戦以来、66年ぶりの勝利を挙げた。

 ことしの大会は北京五輪を考慮し、例年より1週間ほど遅い開幕。32チームが参加し、9月9日に決勝を迎える。

|

欽ちゃんも歓喜の涙!マドンナJAPAN世界一!…女子野球W杯

◆第3回女子野球W杯 ▽決勝 日本11―3カナダ(29日、愛媛・松山) 「マドンナJAPAN」が、初の世界一に輝いた。日本は決勝でカナダを11―3で下し、1次ラウンドから6戦全勝で初優勝。「欽ちゃん球団」所属の片岡安祐美内野手(21)らナインは感涙。北京五輪で予想を上回る活躍をみせ感動を呼んだソフトボール、サッカーに続き、またまた日本女子チームが世界相手に快挙を達成した。会場の「坊っちゃんスタジアム」にちなんで命名された「マドンナJAPAN」が、メダルなしに終わった星野ジャパンの敵を討って、金メダルを獲得した。

 誰もが泣いていた。歓喜の輪をつくり、指を立ててNO1のポーズを取るナインの横で、萩本欽一大会実行委員長(67)が得意のマイクパフォーマンス。「みんな…ありがとう…みんなのおかげだよ」1万人の大観衆に感謝の言葉を繰り返したが、涙で言葉が途切れた。欽ちゃんも感極まっていた。

 決勝の大舞台でナインは硬くなっていた。3回には三塁・新井純子が先頭打者の平凡な飛球を落球。これがきっかけで1点を失った。致命的な落球から金メダルを失った星野ジャパンの悪夢が頭をよぎったが、「マドンナJAPAN」には、逆境をはね返す力があった。

 1点リードされた4回1死二、三塁。2番・新井が逆転の2点適時二塁打。「何が何でも打ってやると思っていた」ミスを帳消しにする一打に、両手を突きあげ、渾身(こんしん)のガッツポーズ。ベンチの選手もグラウンドに飛び出し、喜びを爆発させた。この回打者8人、5安打の猛攻で4点を挙げ、試合をひっくり返し、5回には逆にカナダの三塁手と右翼手が立て続けに飛球を落球。ミスにつけ込み打者11人の猛攻で7点を奪い、勝負を決めた。

 北京五輪で金メダルに輝いたソフトボール、五輪で初の4強入りを果たしたサッカーの「なでしこJAPAN」など、女子の活躍が目立った勢いを背に「マドンナJAPAN」も、2大会続けて決勝で敗れていた米国を撃破した。1次ラウンドから6戦全勝。うち5試合で2ケタ得点をマークする圧倒的な強さで金メダルを獲得。メダルなしに終わった星野ジャパンの敵を討った。

 強さの秘訣はチームワークだ。大倉孝一監督も「特別なことはしていません。2年間みんなでやってきた成果です」と団結力の強さを強調。過去2大会は、直前合宿のみだったが、今年は5月に岡山で、7月には川越と開催地・松山で合宿。大会前にも松山で直前合宿を行い、連帯感を高めた。レベルアップしたチームでは茨城ゴールデンゴールズ・片岡安祐美でも簡単には先発出場できなかった。防御率0・00でMVPに輝いた野口霞は「毎日、砂浜を3キロ走ってますから」と自信を見せた。

 閉会式には、直前まで代表候補入りしていながら、18人の登録メンバーから漏れた7選手に、大倉監督手作りの、金色の粘土でできた“金メダル”が授与された。思わぬ演出にベンチ入りの選手も涙。改めて絆(きづな)の深さを見せつけた。

 大倉監督は「今までで一番強いチームだった。これをきっかけに、競技人口が増えてくれれば」と女子野球の発展を願った。ついに世界の頂点に立ったマドンナJAPANが、新たな歴史を刻んでいく。

 ◆女子野球の現状 1980年代から女子野球熱が高まり出し、97年に神村学園高などを中心に全国高等学校女子硬式野球連盟を結成。「全国高等学校女子硬式野球選手権」(兵庫・丹波市)が開催されている。02年からは関東地区の中学、高校、大学、専門学校、クラブチームが参加して硬式野球大会「ヴィーナスリーグ」が春秋に行われ、06年からは巨人が後援している。国際大会は01年に国際女子野球協会が発足し、「女子野球世界大会」で日本は03、04年と2連覇。04年からは2年に1度、国際野球連盟(IBAF)が主催する「女子野球W杯」が開催されて、04、06年とも米国が連覇。日本はともに銀メダルに終わった。

|

日本は大勝発進/女子野球

<女子野球:W杯>◇24日◇1次リーグB組◇松山中央公園野球場

 日本は初戦で韓国に11-0の5回コールドゲームで大勝した。8チームを2組に分けて1次リーグを行い、各組の上位2チームと下位2チームがそれぞれ2次リーグに進み、最後に順位決定戦を実施する。

 [2008年8月25日12時36分]

|

来年の都市対抗野球は8月21日開幕

社会人野球を統括する日本野球連盟は28日、東京都内で理事会を開き、来年の第80回都市対抗大会は8月21日から9月1日までの12日間、東京ドームで行うことを決めた。32チームが出場する。 

[ 2008年08月28日 19:33 ]

|

第79回都市対抗野球:29日開幕 五輪復帰へ総力戦 アマ団体結集、大キャンペーン

社会人野球を統括する日本野球連盟(松田昌士会長)は、北京五輪を最後に五輪の実施競技から除外される野球の復活キャンペーンに取り組んでいる。東京ドームで29日開幕する第79回都市対抗野球大会に向け、「アマ球界最高峰のイベントで五輪復帰を大々的にPRしたい」と意気込んでいる。

 野球の日本代表は04年アテネ大会からオールプロの編成となったが、同連盟は国民的スポーツの野球を五輪に復活させようと、日本高校野球連盟、全日本大学野球連盟など他のアマ団体と協力。キャンペーンのスローガンは「オリンピックに野球を復活させよう 2016 Baseball again」。都市対抗では選手のヘルメットにメッセージを記したステッカーをつけてもらうほか、大型映像装置にプロモーションビデオを流す。

 16年五輪の開催地と実施競技は来年10月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で決まる。(1)競技団体の組織の状況(2)世界の競技人口(3)会場設置の経費--などが評価対象。IOCは野球、ソフトボール、ゴルフ、空手、7人制ラグビー、スカッシュ、ローラースケートの7競技のうち、二つを16年五輪に加える方針だ。

 来年6月のIOC理事会で総会に推薦される競技が審議されるため、キャンペーンはこの時期までに精力的に行う必要がある。北京五輪で日本代表は4位に終わったが、キャンペーンはこれからが本番だ。

毎日新聞 2008年8月25日 東京夕刊

|