龍谷大・松岡、春のMVP&最優秀投手が秋もフル回転
龍谷大・松岡裕也(2年)173センチ、72キロ、右投右打
小柄なサイドハンドが、連覇への主人公となる。松岡裕也は、春のリーグ戦で4勝すべてを完封で挙げ、MVPと最優秀投手賞を獲得。3季ぶり優勝の原動力となった右腕を、椹木(さわらぎ)寛監督(60)は「ブルペンでもマウンドでも同じ状態で投げられる。安定感は大学時代の杉山(阪神)よりずっと上」と評する。
順風満帆な野球人生ではなかった。広島商に入学当初、身長は156センチだった。エースとして臨んだ3年夏は、広島大会準決勝の如水館戦で4回0/3を11失点。甲子園の夢が絶たれ「一生悔いの残る試合」と振り返る。
龍谷大では、1年春から抑えとして頭角を現した。そんな松岡の潜在能力を開花させたのは、かつてヤクルトで活躍し、1月に就任したOBの山本樹コーチ(37)だ。「意味のある四球はいいけど、意味のない四球はダメ。低めに投げることの大切さを教わった」10球中8~9球はストライクをとれる球種を最低3種類つくるよう厳命され、制球に磨きをかけたことが、春の成績につながった。
「ハンカチ世代」と呼ばれることに、強烈な対抗心を燃やす。斎藤佑樹(早大)に対しては「1回は対戦して、勝って見返してやりたい」と息巻く。初の全国舞台となった6月の大学選手権(東京ドームなど)では、1回戦の中部大戦で同点本塁打を浴び、チームも敗退。「東都や東京六大学に負けないようなチームにしたい」と、全国の舞台でのリベンジを目指す。反骨精神を胸に、松岡がさらなる進化を果たす。
◆松岡裕也(まつおか・ゆうや)1988年10月6日、広島市生まれ。19歳。八木小1年から「安ジュニア」で二塁手として野球を始める。小4で投手。城山北中では「安シニア」で主に投手。広島商では1年秋に遊撃手としてベンチ入り。2年春から投手。龍谷大入学後は、1年春からベンチ入り。1年春に平古場賞(新人賞)、2年春には最優秀選手賞を獲得。両親、兄2人。
◆中井が秋も首位打者獲るぞ 打のキーマンは、今春の首位打者・中井浩祐(3年)だ。長らくフォームに悩んでいたが、春先にタイミングをゆったりとる打法を試し打撃開眼。4割4分8厘の高打率で初のタイトルに輝いた。小1の時、星稜出身の父・英明さん(51)に、後輩に当たる松井秀喜(ヤンキース)と同じ左打ちにされたのが野球人生の始まり。毎年、正月に母校のグラウンドを訪れる松井から刺激を受けている。「自分らしく楽に試合に臨めれば、結果がついてくると思う」と、飛躍を誓った。
龍谷大・椹木寛監督「1点を守りきる投手を含めた守りの野球をしたい。攻撃では走者が三塁にいたら4番でもスクイズがある」
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