双葉翔陽、“開幕試合”勝った/福島大会
第90回全国高校野球選手権福島大会(9日、あづま球場)福島大会が開幕し、開会式で選手宣誓を行った双葉翔陽・酒井雄一郎主将(17)=3年=が、直後の一戦でチーム初安打を放ち“先制”のホームベースを踏むなど大会初日のヒーローとなった。双葉翔陽は六回に放った3安打で、安達東を2-1で下して初戦突破。10日は青森、岩手大会が開幕し、宮城大会で2回戦8試合、福島大会で1回戦15試合が行われる。
“開幕試合”で一打同点のピンチを切り抜けた勝利の瞬間、酒井主将はショートからマウンドへ全力疾走。10安打を浴びながら完投した山田裕貴投手(3年)へ、真っ先に抱きついた。
「接戦で勝てました。山田がよく頑張ってくれたと思います。チームは勢いに乗れました」
キャプテンの強運と活躍が、緊張の初戦で勝利の糸を手繰り寄せた。
開会式で選手宣誓の大役を務め、直後の一戦に『1番・ショート』でスタメン出場。0-0で迎えた六回無死から、50メートル6秒の俊足を生かし、右前にチーム初安打となる二塁打を放った。
その後、一死一、三塁から4番を打つ袴田優斗一塁手(3年)の中前適時打で、三塁から先制のホームイン。“宣誓”に“先制”と何だか“せんせい”づいていた。一回無死からはチーム初の死球で出塁し、一死後に二塁へ初盗塁。初物づくしの1日でもあった。
八回に1点を返され、なおも二死三塁のピンチでは、三遊間寄りへ飛んだヒット性の遊ゴロを好捕。同点に追いつかれるピンチを救った。
選手宣誓では家族、友人、応援してくれる人たちへ感謝の思いを強調。野球部の仲間と「最高の夏」にすると誓った。6月19日の組み合わせ抽選会後、27日からの校内スポーツ大会で選手宣誓を行い、しっかり予行演習しての本番だった。
「選手宣誓は元気にできたので100点です。ゲームはちょっと打つ方が…。80点です」(酒井主将)。3打数1安打1死球の打撃内容に少し不満顔だが、計200点をつけたっておかしくない勝利への貢献ぶりだ。
双葉翔陽は六回に放った3安打で、10安打の安達東に勝利。2回戦では福島東と対戦する。夏の福島大会で過去最高成績は、1989(平成元)年の3回戦。酒井主将は「チーム一丸となって、ベストエイトを目指します」と選手宣誓の時と同じく、はきはきとした元気な口調で言い放った。
■酒井雄一郎(さかい・ゆういちろう)
1990(平成2)年8月10日、福島県浪江町生まれの17歳。遊撃手。幾世橋小3年時、幾世橋ドジャースで野球を始める。当初は三塁手。浪江東中ではセンターで、2年秋の東北大会優勝。双葉翔陽では1年夏から公式戦にベンチ入り。1年秋から遊撃手のレギュラに。1メートル70、60キロ。右投げ左打ち。家族は両親と姉2人。
■双葉翔陽(ふたばしょうよう)
1958(昭和33)年に双葉農業として創立。97(平成9)年に総合学科の双葉翔陽となった。野球部は85(昭和60)年創部。放送部、陸上部が全国大会に出場経験あり。住所は福島県双葉郡大熊町大字下野上字原1。柳沼陽一校長。
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