鹿実、昨年決勝敗退の雪辱/鹿児島大会

<高校野球鹿児島大会>◇16日◇決勝

 鹿児島実が春夏連続出場を狙った鹿児島工を4-2で破り、4年ぶり16回目の夏の甲子園出場を決めた。2回裏に9番田野尻悠紀(3年)の中越え二塁打で先制すると、さらに1点を追加。6回、7回にも追加点を挙げ、粘る鹿児島工を振り切った。昨年は決勝で神村学園にサヨナラ負け。主将の湊崎諭史(3年)は「あの悔しさを晴らすには、優勝しかないと思って練習してきた。鹿児島代表として、甲子園で大暴れしたい」と夢舞台での活躍を誓った。試合後には、甲子園大会の抽選が行われ、鹿児島実の初戦は大会2日目第1試合に決まった。

 [2008年7月16日18時21分]

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高野連:不祥事の2校が対外試合禁止に--審議委

 日本高校野球連盟は16日、大阪市内で開いた審議委員会で89件の不祥事を審議し、2校を有期の対外試合禁止処分に、4校の指導者を有期の謹慎処分とするよう日本学生野球協会審査室に上申することを決めた。

 また、1、2年生部員による暴力問題が発覚した龍谷大平安については、報告書が不十分として再度、提出を求めることになった。日本高野連は既に、3年生のみ夏の地方大会に出場することを認めている。

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 【対外試合禁止処分】

 千葉・君津商(部員の喫煙、部内暴力)=常任理事会で夏の地方大会参加差し止め済み▽長崎・五島南軟式(部員の喫煙)

 【謹慎処分】

 神奈川・向上の監督(部内暴力)▽神奈川・大楠の監督(盗撮行為)▽広島・西条農の監督(部内暴力)▽山口・西京の監督(迷惑行為)

毎日新聞 2008年7月17日 東京朝刊

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夏の高校野球:駒大苫小牧、コールド負け 6年連続甲子園ならず

第90回全国高校野球選手権南北海道大会(道高野連など主催)は16日、札幌円山球場で準々決勝の残り3試合があり4強が出そろった。

 第3試合では大会6連覇を目指した駒大苫小牧が北海に七回コールドで敗れ、甲子園出場の夢が絶たれた。第1試合では札幌第一の山下良投手(3年)が、第2試合では北照の阿世賀亮投手(同)が好投し、それぞれ準決勝に進出。南大会は17日が休養日で、18日に東海大四対札幌第一、北照対北海の準決勝2試合が行われる。また、北北海道大会は17日に開幕し、旭川スタルヒン球場で1回戦3試合が行われる。

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北照・阿世賀準完全試合/南北海道大会

<高校野球南北海道大会:北照2-0函館大有斗>◇14日◇1回戦

 北照の左腕エース阿世賀亮(3年)が、函館大有斗を相手に「準完全試合」を達成した。許した走者が内野安打の1人だけという、2-0での完封劇。昨秋の駒大岩見沢との道大会決勝はサヨナラ被弾に泣き、今春はチームの不祥事で大会出場を辞退した悲運の主将。無念の涙を乗り越え、目指す甲子園まであと3勝とした。

 もう無念の涙は、流さない。阿世賀の思いの強さが生んだ「準完全」だった。抜群の制球でストライクを先行させ、自慢の縦のカーブで凡打の山を築いた。許した走者は3回の内野安打の1人だけ。80球、わずか1時間23分の試合時間に、甲子園への熱い気持ちを凝縮させた。

 そんなエースに、待望の先取点をプレゼントしたのが俊足の原田だった。0-0で迎えた6回。1死二、三塁から水崎が浅めの左邪飛を上げた。突っ込めるかどうか微妙だったが、足に自信のある原田は「行ける」と読んで果敢にタッチアップ。同校「生徒会長」の判断は正しかった。7回には小本、西田の下級生たちが長打で2点目をもぎ取った。

 地区予選では制球が定まらず苦戦が続いた。それを修正すべく、10球続けて同じ場所に決まらないと、投球をやめないという練習に取り組んできた。「なかなか決まらず、150球になったこともありました」。特訓が、この日の快投につながった。

 昨秋の全道大会決勝では駒大岩見沢に延長10回、サヨナラ本塁打で敗れた。飛躍を期し、厳しいトレーニングのオフに突入した。だが部内で同級生部員の生活態度をいさめる行為が行き過ぎ、集団暴力事件へと発展。春は地区予選から出場を辞退、練習試合もできなくなった。

 3年生たちは何度も自分たちだけでミーティングを開き、出直しに努めた。常にその中心にいたのが主将の阿世賀だった。河上敬也監督(49)は「不祥事はあったが、決して乱暴な子らではない。つらい期間をこらえ再出発を期している姿を見ると、何とかしてやりたいと思った」という。

 阿世賀は「秋の負け方、春の出られなかった期間。いろいろあって本当に悔しかった。でも精神的には成長できたと思う。(上で)駒大苫小牧と当たったら、先輩たちの分まで気持ちをぶつけたい」。167センチの小さなエースがグイと胸を張った。

 [2008年7月15日9時42分 紙面から]

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宮崎商が終盤集中打で4強進出/宮崎大会

<高校野球宮崎大会>◇16日◇準々決勝

 宮崎商が都城農を11-5で破り、2年連続準決勝進出を決めた。8回には守備の乱れで同点に追いつかれたが、その裏、打者11人の攻撃で6点を挙げて都城農を突き放した。17安打11得点の猛攻に「去年の準々決勝では21安打したんです。去年のことを思い出しました」と浜田登監督(40)は目を見張った。昨年は準決勝で敗退。今年はその壁を破って39年ぶりの甲子園にチャレンジする。

 [2008年7月16日17時16分]

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波佐見が逆転勝ちで4強入り/長崎大会

<高校野球長崎大会>◇16日◇準々決勝

 波佐見が佐世保実に6-1と逆転勝ちし、2年ぶりの4強に進出した。1点を追う3回裏、相手の失策と4番本山裕基(3年)の左犠飛で2得点し勝ち越し。中盤以降4点を追加して、佐世保実を突き放した。得永健監督(39)は「送りバントのサインを見逃して強行させたら投安になったり、表には分からないミスが結果オーライになっていた。秋もNHK杯も佐世保実に負けていたので、はっきり言って清峰対策は全く考えていません」と、複雑な笑顔で話した。

 [2008年7月16日16時36分]

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鹿児島実、4年ぶり出場=駒苫は準々決勝で敗退-高校野球

 第90回全国高校野球選手権大会の地方大会は16日、各地で行われ、鹿児島では鹿児島実が鹿児島工を決勝で4-2で破り、4年ぶり16度目の甲子園出場を決めた。組み合わせ抽選の結果、鹿児島実は第2日(8月3日)の第1試合となった。
 南北海道大会では、2004、05年に連覇した駒大苫小牧が準々決勝で北海に0-9で7回コールド負けし、6年連続の夏の甲子園出場を逃した。駒大苫小牧は04年に北海道勢として初の全国制覇を実現し、翌年は田中将大(現楽天)を擁して57年ぶり6校目の連覇を達成。06年は決勝で引き分け再試合の末に準優勝だった。

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第90回全国高校野球:岡山大会 センバツ出場の興譲館、コールド勝ち /岡山

 ◇岡山理大付・玉野光南のシード2校、初戦敗退
 第90回全国高校野球選手権記念岡山大会(県高野連、朝日新聞社主催)は15日、倉敷市営球場など4球場で2回戦8試合が行われ、シード2校が初戦で敗退する波乱があった。昨夏の優勝校、岡山理大付は終盤の猛追も及ばず、高梁日新に惜敗。「初戦の固さから、本来の打撃が出来なかった」(早川宜広監督)といい、優勝候補が初戦で姿を消した。春の県大会準優勝校の玉野光南は強力打線がふるわず、効率よく得点した作陽に敗れた。春のセンバツ出場校の興譲館は邑久にコールド勝ちし、3回戦に進んだ。16日は倉敷市営球場など3球場で、2回戦6試合が行われる。

 ▽2回戦

高梁

  02001031=7

  00000000=0

興陽

 (八回コールド)

 (高)福本-日笠

 (興)木村-景山

▽本塁打 藤森(高)

▽三塁打 小割(高)

▽二塁打 南、藤森(高)

おかやま山陽

  010010112=6

  103000010=5

総社南

 (お)風呂谷-藤原

 (総)糸島-中山

▽三塁打 藤原(お)宮本(総)

▽二塁打 林、昌子(お)中山、表田2(総)

高梁日新

  012000001=4

  000100011=3

岡山理大付

 (高)山中、松本優-高嶺

 (岡)薮田、浜田、伊藤、高田-母里、大月亮

▽本塁打 鈴木(高)

▽二塁打 山口(岡)

玉野光南

  100020000=3

  40000000×=4

作陽

 (玉)三宅、矢内-木村

 (作)川上-宮坂▽本塁打 横田(作)

▽三塁打 植木(作)

▽二塁打 渡辺(作)三宅、川崎(玉)

岡山工

  020000000=2

  000001000=1

岡山学芸館

 (工)山本-田中

 (学)田中-海野、鷹取

▽三塁打 鷹取(学)

興譲館 0102130=7

邑久  0000000=0

 (七回コールド)

 (興)妹尾、酒井-浜田

 (邑)小関-馬場

▽二塁打 菅原2(興)

津山東  0000001=1

西大寺  124101×=9

 (七回コールド)

 (津)宇治、芦田惇-芦田駿

 (西)行森-白石

▽三塁打 佐藤、畑(西)

▽二塁打 佐藤、畑、白石、中村(西)

備前緑陽 000001=1

玉野   000047=11

 (六回コールド)

 (備)川名-藤田

 (玉)三宅-白井

▽二塁打 重松(備)三宅2、藤原(玉)

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 ◇どん底味わった3年生 スタンド総立ち--高梁日新
 〇…高梁日新の3年生部員には苦い経験がある。2年前の春。入部したばかりのころ、「態度が不まじめだ」とコーチや先輩から怒られ、長時間正座をさせられたり、暴力行為を受けるなどの事件があった。結果は「1年間の対外試合の禁止」。

 中田隼人主将は「大好きな野球が自分から遠ざかり、どん底の気分を味わった」と当時を振り返る。それでも、復帰を目指して厳しい練習を続けた3年生13人の結束は固い。

 有力校・岡山理大付をねじ伏せたスタンドでは、保護者らも総立ちで声援を送った。中田主将の母さつきさん(36)は「みんなが一つになって試合をしている姿を見ていると、うれしくて涙が出る」と声を詰まらせる。中田主将は「この日のためにやってきた。目の前の試合を勝ち進んでいくだけ」と意欲満々だ。

 ◇スタンドは最高の教室--興譲館の小谷校長
 ○…興譲館スタンドで温かい視線をナインに注ぐのは今春まで監督を務め、センバツで初めて甲子園の土を踏んだ現校長の小谷彰吾さん(47)。小谷さんは「ユニホームを着ていない夏は初めて。“寂しいな”という思いです。選手たちには『代わりに暴れてくれ。そうしてくれたら、俺はうれしい』と話しました」と笑う。

 不登校だった生徒が野球部の応援に球場に来て以来、また学校に通えるようになったことを書いた作文の一節にはこうあった。「今までいろいろなこと考えてきたけど、自然に体が動いて大きな声が出ていた。スタンドが私を変えてくれた」

 この日も、スタンドは大声でナインをもり立てる生徒たちであふれた。小谷校長は「応援スタンドは、まっすぐ素直に高校生がはじけられる場所。最高の教室です」と声を弾ませた。

毎日新聞 2008年7月16日 地方版

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第90回全国高校野球:広島大会 山陽、近大福山を降す 高陽東も3回戦へ /広島

第90回全国高校野球選手権記念広島大会(県高野連、朝日新聞社、県教委主催)は第4日の15日、県内6球場で2回戦16試合があった。

 春の大会準優勝の高陽東は、廿日市にコールド勝ちし、3回戦へ進んだ。舟入は昨年16強の尾道商を相手に1度は同点にまで追いついたが、あと一歩及ばなかった。

 また山陽がシード校の近大福山にコールド勝ちし、3回戦進出を決めた。

 16日は県内6球場で2回戦16試合があり、春の大会で優勝した広陵が登場する。

 ▽2回戦

 【広島市民】

廿日市 0000000=0

高陽東 023101×=7

 (七回コールド)

 (廿)樋野、米田-畠山

 (高)藤本、釜賀-片山

▽三塁打 歌丸(高)

▽二塁打 藤本、寺岡(高)

宮島工 11951=17

湯来南 00000=0

 (五回コールド)

 (宮)松浦、吉田-原

 (湯)森本-松下

▽本塁打 舛本(宮)

▽三塁打 舛本(宮)

▽二塁打 桜井、原(宮)

舟入

  00000001000=1

  01000000001=2

尾道商

 (延長十一回)

 (舟)石井、加藤、石井-植木

 (尾)安原-浜岡

▽二塁打 大西(舟)

 【コカ・コーラウエスト】

瀬戸内

  021011000=5

  30300000×=6

可部

 (瀬)福島、瀬尾、山本、延元-田上

 (可)林-山下

▽本塁打 三国(瀬)

▽二塁打 佐伯2、施向雄(瀬)平田、松原(可)

神辺旭

  000000603=9

  010110000=3

安芸府中

 (神)橋本、猪木-能島

 (安)井上、奥平、吉崎-佐藤

▽二塁打 小坂(神)

廿日市西

  001110120=6

  000002200=4

呉工

 (廿)白築、椙山-梅本

 (呉)高野圭、石中-大下

▽三塁打 小森(廿)服部(呉)

▽二塁打 日野原(廿)〓岡、片寄(呉)

 【呉二河】

福山商

  000000000=0

  00041001×=6

呉宮原

 (福)江沢、小川-浜口

 (呉)山本隆-岡川、端

▽三塁打 梅川2(呉)

▽二塁打 岡川、山徳(呉)

福山誠之館

  010030002=6

  230000000=5

西条農

 (福)矢野、赤木、妹尾-檀上

 (西)石田、桑岡-山田、河本

▽三塁打 森田(西)

▽二塁打 三好(福)松岡(西)

 【福山市民】

盈進 04125=12

沼田 00000=0

 (五回コールド)

 (盈)藤田-藤本

 (沼)加藤、平重、宗山、加藤-小山

▽三塁打 甲山(盈)向田(沼)

▽二塁打 小川(盈)

福山工  0000000=0

総合技術 510210×=9

 (七回コールド)

 (福)佐藤、白石-島田

 (総)田中、津田、藤井-東

▽二塁打 後藤田、角井2(総)

近大福山 0000000=0

山陽   220230×=9

 (七回コールド)

 (近)中藤、宝利-野宮

 (山)久保田-駿河

▽二塁打 駿河、戸田、則貞、呉島(山)

 【しまなみ】

賀茂 000000000=0

尾道 10000202×=5

 (賀)平本-阿南

 (尾)中田-藤井

▽三塁打 中下、小南(尾)

安芸南 000000023=5

松永  200000000=2

 (安)河合-松本

 (松)山崎、粟村-梶田

▽二塁打 高田、野間(安)桑木(松)

三原

  001010100=3

  00000320×=5

広島国泰寺

 (三)小林、中岡-山木戸

 (広)林-増本

▽三塁打 林(広)

▽二塁打 宇根、的場(三)

 【三次市営】

広島工大高

  010001100=3

  10002100×=4

三次

 (広)室木-山内

 (三)国岡、谷上、佐々木-松本

▽二塁打 中川、沖(広)佐々木、吉富(三)

加計芸北 010000=1

世羅   203114=11

 (六回コールド)

 (加)森前-清水

 (世)大原-大平

▽三塁打 向原、山根(世)

▽二塁打 安石(世)

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 ■熱球

 ◇強豪相手に力投--廿日市・米田直紀投手
 強豪、高陽東に挑んだ廿日市のアンダースロー、米田直紀投手(3年)は四回からマウンドに上がった。1回戦は登板機会がなかった。だが「いつでもいけるように準備していた」と気合十分だった。

 アンダースローに転じたのは高校1年の夏。「自分は力がない。普通に投げていたら通用しない。だったら、バッターが打ちにくい投げ方をやろう」と考えた。アンダースローは普通の投げより下半身の力が必要になる。走り込みの量を増やして強化に努めた。

 試合では、2点を失ったが「今までやってきたことは出せた」と悔いはない。

 「周りに助けてもらってばかりでした。今日もそうでした」。五回裏、2死二塁のピンチに右前に運ばれた。二塁ランナーはホームへ。「やられた」と思ったが、河野和耶選手の好返球でアウトに。

 最後は後輩に「みんなで助け合い、何でも言い合えるチームになってもらいたい」とエールを贈った。

毎日新聞 2008年7月16日 地方版

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【桑田・清原を倒した男…石田大也さん早すぎる死】7月16日17時0分配信 夕刊フジ

 横浜打撃投手の石田大也(いしだ・ともや、本名・石田文樹=いしだ・ふみき)さんが15日午前1時40分、直腸がんのため横浜市内の病院で亡くなった。41歳だった。取手二高時代の1984年、夏の甲子園決勝でPL学園高2年の桑田真澄(元パイレーツ)、清原和博(オリックス)の「KKコンビ」を破り、日本一に輝いた“甲子園のヒーロー”の早すぎる死に、恩師は悲しみにくれた。

 「具合が悪いとは聞いていたが、こんなに早いとは思わなかったので、悔しい思いです。今日は試合ですが、まったく気分が乗りません。今日、朝、起きるのも辛かったです」

 恩師の木内幸男常総学院監督は16日午前、茨城県予選3回戦に臨む土浦市営球場で、教え子の早世を悼んだ。

 石田さんとは年に1回、4月3日に取手二高OBのゴルフ会があり、そこで顔合わせてきたが、今年は天候の都合で中止になり会えなかった。

 「体調が悪いという話を聞き、1カ月ほど前に見舞いに行く予定でしたが、急用で行けなくなってしまい、見舞いの品だけ届けました。すると翌日、電話があり、『大丈夫ですから、ありがとうございました』と元気そうな張りのある声でした。そこで噂ほどではないと安心したのですが、見舞いに行った人からの話だと、ベッドからは全く起きられなかったということです」

 取手二高の3年生の夏は、実は石田さんは肩が痛くて、全く投げられなかったという。試合もほとんど出られず、それでも練習だけは続けていた。甲子園入りしても練習禁止を命じ、しばらく休むと肩の調子が奇跡的に元に戻った。「エースの石田が投げられるという喜びで、チームが一丸となった。石田に勝たせてもらった甲子園でした」と振り返った。

 石田さんは茨城県出身。木内監督率いる取手二高では甲子園に春夏3回出場し、3年の夏、決勝でPLと対戦。8-4で初優勝し、茨城初の優勝旗を持ち帰った。秋の国体でも優勝し、負けなしで卒業した。

 翌年、大物ルーキーと期待され早大教育学部に進学。秋季戦から出場を期待されたが、前期試験の休みが明けた7月ごろから練習を休みはじめ、秋のシーズン中に帰省。86年1月、早大を中退して日本石油(現・新日本石油)に入社した。

 88年、大洋(現・横浜)にドラフト5位で入団し、6年間で1勝0敗の成績。94年の戦力外通告後も、打撃投手として横浜一筋に活躍。制球力の高さを買われ、主力相手に投げることが多かった。今年3月のオープン戦期間中に直腸がんが判明し、4月に摘出手術。週1回の抗がん剤治療を続けながら現場復帰を願い続けていたが、すでに転移は進行していた。

 通夜は17日午後7時、葬儀・告別式は18日午前10時、横浜市港北区菊名7の10の8、新横浜奉斎殿で。喪主は妻、寿美江(すみえ)さん。

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